Webマーケティングスクールの料金を調べ始めると、10万円前後で受けられる講座もあれば、40万円を超える講座もあり、「結局いくらが相場なのか」「なぜこんなに差があるのか」と戸惑う方は多いのではないでしょうか。
料金差の多くは、授業形式(自習型か講師指導型か)、実務研修や転職・副業支援の有無、質問対応や教材閲覧期間の長さによって生じています。また、スクールによっては「月々1万円台〜」といった表示がありますが、これは分割払いの月額であることが多く、実際に比較すべきは分割手数料を含めた総支払額です。
この記事では、2026年7月22日時点で各スクールの公式サイトから確認できた料金をもとに、Webマーケティングスクールの料金相場、料金差が生まれる理由、そして費用に見合うスクールをどう見極めるかを整理します。独学という選択肢を否定するものではなく、あくまで費用面から判断材料を提供することが目的です。
Webマーケティングスクールの料金相場
今回確認できた代表的なスクール・コースの通常受講料(補助金・給付金適用前の金額)を整理すると、次のような料金帯に分けられます。ここでの区分は本記事独自の目安であり、公式の等級ではありません。
- 10万円前後:オンライン・買い切り・自習中心 例:デイトラ「Webマーケティングコース」109,800円(税込・買い切り)
- 30万円台〜40万円前後:授業や講師サポート、実務研修を含む 例:デジプロ 集団コース33万円(税込)〜/マンツーマンコース38.5万円(税込)、Wannabe Academy「WEBマーケティングコース」入学金6.6万円+授業料29.7万円〜=合計36.3万円〜(税込)
デイトラのように買い切り・自習型で費用を抑えたコースがある一方、デジプロやWannabe Academyのように、現役マーケター講師による指導や実在企業の実務研修、転職・副業支援までを含むコースは相応の費用になる傾向があります。マケキャン by DMMやSHElikes、WEBMARKSなど他のスクールも選択肢にありますが、本記事では公式サイトで料金の詳細を再確認できたデイトラ・デジプロ・Wannabe Academyの3校を中心に解説します(他校の目安は比較記事でご確認ください)。
なお、上記の金額はいずれも「通常価格」であり、補助金・給付金が適用された場合の実質負担額とは分けて考える必要があります。適用条件や実質負担額は後述します。
各スクールの詳しい特徴やサポート内容まで比較したい方は、Webマーケティングスクール比較で他のスクールも含めて確認できます。
受講料以外に確認したい費用
スクール選びで見落としやすいのが、受講料以外にかかる費用です。公式サイトで確認できた範囲では、次のような項目があります。
- 入学金:Wannabe Academyは入学金6.6万円(税込)が授業料と別に設定されています(公式サイト確認)。デジプロの入学金は33,000円(税込)です。ただし、無料説明会参加後1週間以内に入会すると入学金が無料になる制度があります(支払額は集団コース33万円、マンツーマンコース38.5万円)。デイトラは買い切り型で、入学金に関する記載自体が確認できませんでした。
- 分割手数料:分割払いを選ぶ場合、手数料が上乗せされます。デジプロは24回払いの目安額(集団コース13,750円/月〜、マンツーマンコース16,041円/月〜)が公式サイトに掲載されています。Wannabe Academyは6回・12回・24回払いにそれぞれ手数料が設定されており、公式サイトのトップページでは「6回5%・12回10%・24回17%」、特定商取引法に基づく表記では「支払い回数に応じて6%または10%」と、同じ公式サイト内でも表記に幅があります。正確な手数料率は申込前に必ず確認してください。
- 教材・ツール代:3校とも、確認できた範囲では教材費が受講料に含まれている案内でした。広告出稿を伴う実習で、広告費が別途発生する可能性がある点はデジプロのガイド記事でも触れられています。
- 延長・休学費用:Wannabe Academyは「1ヶ月目の休学は無料、2ヶ月目以降は授業料の10%」という休学費用が明記されています。デジプロ・デイトラについては、休学・延長費用の具体的な金額を公式サイトの一般公開情報からは確認できませんでした。
- 解約・返金条件:後述の比較表および各校の項目をご確認ください。
公式に確認できない追加費用を「ある」と断定することは避けています。気になる項目は、無料相談・説明会で確認することをおすすめします。
代表的なWebマーケティングスクールの料金比較
デイトラ・デジプロ・Wannabe Academyの3校について、2026年7月22日時点で公式サイトから確認できた内容を比較します。このセクションは総合的な優劣を決めるランキングではありません。
| スクール・コース | 通常受講料(税込) | 入学金 | 通常総額(税込) | 受講期間 | 主なサポート | 補助制度 | 向いている人 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| デイトラ Webマーケティング | 109,800円 | 記載なし | 109,800円 | 自分のペース(カリキュラム90日分〜、メンター質問1年間、教材閲覧無期限) | Discordでのメンター質問、コミュニティ | 個人向け給付制度の対象講座であるかは本コース単位では確認できず | 費用を抑えて自分のペースで学びたい人 |
| デジプロ 集団コース | 33万円 | 33,000円(税込) | 36.3万円 | 4ヶ月+転職支援 | 現役マーケター講師、Slack質問(24時間以内返信)、転職支援 | 「助成金活用で最大80%OFF」の案内あり。個人向け教育訓練給付制度の対象である旨は確認できず。説明会参加後1週間以内の入会で入学金無料(支払額33万円) | 転職を見据えて広告運用を学びたい人(集団授業) |
| デジプロ マンツーマンコース | 38.5万円 | 33,000円(税込) | 41.8万円 | 4ヶ月+転職支援 | マンツーマン指導、転職支援 | 「助成金活用で最大80%OFF」の案内あり。個人向け教育訓練給付制度の対象である旨は確認できず。説明会参加後1週間以内の入会で入学金無料(支払額38.5万円) | マンツーマンで広告運用を学びたい人 |
| Wannabe Academy WEBマーケティングコース | 29.7万円〜 | 6.6万円 | 36.3万円〜 | 座学3ヶ月+実務研修2ヶ月、補講受け放題・最大6ヶ月サポート | マンツーマン補講無制限、実在企業の実務研修、副業・転職支援 | 経済産業省リスキリング支援事業対象講座、専門実践教育訓練給付制度対象講座に選定(適用条件は個別確認が必要) | 実務経験を作りながら副業・転職を目指したい人 |
※通常受講料・通常総額は、補助金・給付金を適用する前の金額です。分割払いを選ぶ場合は、上記に分割手数料が加わります。
各校のより詳しいメリット・デメリットや口コミ、返金条件は、このあとの項目でもご紹介します。
料金が安いスクールと高いスクールの違い
料金差は、次のような要素の組み合わせで生まれています。公式サイトで確認できた範囲では、料金が高いスクールほど質が高い、あるいは安いスクールほど質が低いと単純に言えるものではなく、含まれるサポート範囲の違いが料金差に反映されていると考えられます。
- マンツーマンか、集団・自習型か:デジプロのマンツーマンコースやWannabe Academyの補講はマンツーマン形式です。デイトラは動画教材による自習が中心です。
- 実務研修があるか:デジプロは9週目以降にグループワーク形式の実務研修があり、Wannabe Academyは実在企業の案件を2ヶ月担当する実務研修があります。デイトラは実務研修という位置づけの案件担当プログラムは確認できませんでした。
- 転職・副業支援の有無:デジプロは転職エージェントと提携した求人紹介、Wannabe Academyは副業スタートオプション(条件付き)や関連会社経由の求人紹介があります。デイトラは転職保証・斡旋の制度がない点が公式サイトで明記されています。
- 質問期間・教材閲覧期間:デイトラはメンター質問1年間・教材閲覧無期限と長期間の設計です。デジプロ・Wannabe Academyは受講期間中を中心とした質問対応が基本です。
- 通学設備の有無:デジプロは通学(渋谷ほか一部都市)とオンラインを選べます。Wannabe Academyは東京・新宿の通学とオンライン、デイトラはオンラインのみです。
自分にとって必要なサポートがどれかを整理したうえで、料金と照らし合わせることが、費用に見合うスクール選びの基本になります。
安いWebマーケティングスクールを選んでもよい人
次のような方は、比較的低価格な買い切り型のスクールでも学習を進めやすいと考えられます。
- 自分で学習計画を管理できる
- 学びたい分野(広告運用・SEO・SNS運用など)がすでに明確
- 講師によるマンツーマン指導や転職保証を必須としていない
- 買い切り教材を使って、自分のペースで継続学習できる
このタイプに近い方は、買い切り型で学習範囲が幅広いデイトラも選択肢になります。詳しいコース内容や口コミはデイトラ完全ガイドで確認できます。
料金が高くてもサポート重視のスクールが向いている人
次のような方は、料金が高くても手厚いサポートがあるスクールを検討する価値があります。
- 未経験から転職を目指しており、期限が決まっている
- 講師へ直接質問しながら進めたい
- 実務経験(実在企業の案件対応など)を作りたい
- 副業案件の獲得まで支援してほしい
- 一人では学習を継続しにくいと感じている
広告運用の実務やマンツーマン指導を重視する文脈では、現役マーケター講師によるデジプロが候補になります。詳細はデジプロ完全ガイドをご覧ください。
一方、副業での案件獲得や実務研修を通じたキャリア支援を重視する文脈では、Wannabe Academyが候補になります。詳しくはWannabe Academy完全ガイドで解説しています。
ただし、「転職なら必ずデジプロ」「副業なら必ずWannabe Academy」と一概には言えません。学習内容や支援範囲は変更される可能性があるため、無料相談で最新の内容を確認することをおすすめします。
補助金・給付金・分割払いの注意点
料金を安く見せる案内の中には、補助金・給付金や分割払いが関係しているケースがあります。混同しないよう、それぞれ分けて理解しておきましょう。
教育訓練給付制度(厚生労働省)(厚生労働省公式ページ)は、雇用保険の被保険者などを対象に、指定講座の受講費用の一部を支給する制度です。一般教育訓練給付金は受講費用の20%(上限年10万円)、専門実践教育訓練給付金は50%(上限年40万円、資格取得等の条件を満たすとさらに20%上乗せで最大70%・上限56万円)が支給されます(2024年10月の制度拡充後の内容。厚生労働省公式サイトで確認)。対象となるには一定の雇用保険加入期間などの要件があります。
リスキリングを通じたキャリアアップ支援事業(経済産業省)(経済産業省 リスキリングを通じたキャリアアップ支援事業公式ページ)は、在職者を対象に「キャリア相談」「リスキリング講座受講」「転職支援」を一体的に行う事業で、講座受講料の一部(最大70%、上限56万円などの案内があります)が給付される仕組みです。教育訓練給付制度とは所管省庁も対象条件も異なる別の制度のため、混同しないようにしてください。
Wannabe AcademyのWEBマーケティングコースは、公式サイトで経済産業省のリスキリング支援事業対象講座および専門実践教育訓練給付制度対象講座に選定されたことが案内されています。ただし「最大100%還元」といった訴求の具体的な内訳(どの制度からいくら分がカバーされるか)は、本記事執筆時点で公式サイトの一般公開情報だけでは確認できませんでした。デジプロも「助成金活用で最大80%OFF」という案内がありますが、個人向けの教育訓練給付制度の対象講座である旨は公式サイトで確認できませんでした。
いずれの制度も、対象になるかどうかは雇用保険の加入期間や在職・離職状況など個人の条件によって変わります。「誰でも同じ金額まで下がる」わけではないため、自分が対象になるかは、各スクールの無料相談、またはハローワークで個別に確認することをおすすめします。
分割払いを選ぶ場合は、「月額1万円台〜」といった表示が分割払いの月額であることが多い点にも注意してください。分割回数が増えるほど手数料も増える傾向があるため、比較する際は分割手数料を含めた総支払額で確認しましょう。
費用で後悔しない選び方
料金だけで選んで後悔しないために、次のポイントを確認しておくことをおすすめします。
- 何のために学ぶか(副業・転職・スキルアップなど)目的を決める
- 質問対応・添削・実務研修・転職支援のうち、自分に必要なサポートを整理する
- 入学金や分割手数料を含めた通常総額で比較する
- 補助金・給付金は対象条件を無料相談で確認したうえで、実質負担額を通常価格と分けて考える
- 無料相談で、受講料以外に発生しうる追加費用(延長・休学費用など)を確認する
- 1校だけで決めず、複数校を比較する
複数のスクールを横並びで比較したい方は、Webマーケティングスクール比較で各校の特徴やサポート内容を確認できます。
料金だけで迷う場合の選び分け
料金と支援内容を基に、3つのタイプに整理すると比較しやすくなります。それぞれの強みは、今回公式サイトで確認できた範囲に限定しています。
- 費用を抑えて自分のペースで学ぶ候補:デイトラ 買い切り型で109,800円(税込)、メンター質問1年間・教材閲覧無期限。
- 広告運用と講師指導を重視する候補:デジプロ 現役マーケター講師によるマンツーマン指導や集団授業、集団コース33万円(税込)〜・マンツーマンコース38.5万円(税込)〜。
- 実務研修や副業・キャリア支援を重視する候補:Wannabe Academy 実在企業の案件を担当する実務研修、通常総額36.3万円(税込)〜。
デジプロとWannabe Academyの2校で迷っている方は、料金・学習内容・サポート内容を横並びで比較したデジプロとWannabe Academyを比較もあわせてご覧ください。
よくある質問
Webマーケティングスクールの料金相場はいくらですか?
今回確認できた範囲では、買い切り・自習型で10万円前後、講師指導や実務研修・転職支援を含むコースで30万円台〜40万円前後が目安です。料金は変更される可能性があるため、必ず各公式サイトで最新情報を確認してください。
10万円前後の安いスクールでも学べますか?
デイトラのように、買い切り型で10万円前後のコースもあります。自分で学習計画を管理でき、質問はテキストベースで問題ないという方には選択肢になります。ただし転職保証や実務研修(実在企業案件の担当)はない点は理解しておく必要があります。
受講料以外に費用はかかりますか?
スクールによって異なります。入学金や分割手数料、休学費用などが別途発生する場合があります。詳しくは本記事の「受講料以外に確認したい費用」をご覧ください。
分割払いと月額制は同じですか?
異なります。分割払いは総額を分けて支払う仕組みで、分割回数に応じて手数料が加わります。「月額○円〜」という表示を見た場合は、総支払額と分割回数、手数料を確認することをおすすめします。
補助金を使えば誰でも安くなりますか?
いいえ。教育訓練給付制度やリスキリング支援事業などの補助金・給付金は、雇用保険の加入期間や在職・離職状況などの条件を満たした場合に適用されるものです。誰でも同じ金額になるわけではないため、対象になるかは無料相談やハローワークで確認する必要があります。
独学とスクールはどちらが安いですか?
費用だけで比較すると、書籍や無料教材を使う独学の方が安く抑えやすい傾向があります。ただし、質問対応・添削・実務研修・転職支援が必要かどうかによって、スクールの費用が「見合う」かどうかは変わります。「スクールに通う意味があるかどうか」自体で迷っている方は、Webマーケティングスクールは意味ない?で詳しく解説しています。
スクール代を副業収入で回収できますか?
案件獲得や収益化までの期間・金額には個人差があり、学習時間や行動量にも左右されます。特定の期間で必ず回収できると断定することはできません。
まとめ
この記事のポイントをまとめます。
- 料金だけでなく、質問対応・添削・実務研修・転職支援など、含まれるサポート範囲を確認する
- 月々の金額ではなく、入学金や分割手数料を含めた総支払額で比較する
- 教育訓練給付制度とリスキリングを通じたキャリアアップ支援事業は別の制度であり、補助金には個別の適用条件がある
- 迷う場合は、1校だけで決めず複数校を比較する
自分に合うスクールをさらに詳しく比較したい方は、Webマーケティングスクール比較で各校の料金・学習内容・サポート内容を確認してみてください。
